この記事は、次を決めずに退職した人の後悔・伝えたいことに関する記事となります。
次の転職先を決めずに退職した30代の方30人を対象に、アンケートを実施しました。アンケート内容は次の3点です。
- 次を決めずに退職した理由
- 次を決めずに退職して後悔はなかったか、またその理由
- 悩んでいる30代へ一番伝えたいこと
「30代で今すぐにでも退職したいという方」に向けて、アンケート結果をご紹介します。
目次
次を決めずに退職した30代へのアンケートの概要
質問内容:
- 次の転職先を決めずに退職した理由を教えてください。
- 30代で次を決めずに退職して後悔はありますか。また、その理由を教えてください。
- 次を決めずに退職しようか悩んでいる30代へ一番伝えたいことを教えてください。
調査対象:30代で転職先を決めずに正社員を退職した経験のあり、かつ現在30~40代の方30名
調査地域:全国
調査期間:2021年9月27日~2021年9月28日
調査方法:インターネット調査
次を決めずに退職した理由|アンケート1
次を決めずに退職した理由について、30人の回答を9種類に分け、多い順にご紹介します。
人間関係などの理由から一刻も早く退職したかったから(30人中7人)
- 人間関係が嫌で嫌でたまらなかったからです。
- 会社の上司との人間関係が面倒になりました。
- 勤務地が移転して遠くなったし、人間関係が悪かったので退職しました。
- 働いている会社がとても嫌になったからです。
- とにかく人間関係が嫌で、一刻も早く退職したかったからです。
- お局さんからの嫌がらせ行為に耐えられず、一刻も早く退職したかったからです。
- 会社が嫌で仕方がなく、一刻も早く辞めたかったため。
過労や体調不良での退職のため(30人中7人)
- 勤務先がブラック企業で、残業が多くても残業代がほとんど支払われず奴隷のように扱われていました。過労で体調を崩してしまい退職しました。
- 体調不良が原因だったため療養期間を設けたかった。
- 体調が悪かったため。また、結婚を機に引っ越しをしようとも考えていたから。
- 持病が悪化し会社を休むことが多くなり、休職もして復職しましたが、復職後もなかなか体調が安定しなかったためです。
- 体調が、どんどん悪化したために退職しました。
- 持病が悪化し体調不良が続いていたため、転職先を探す余裕がありませんでした。
- このまま働いていたら身体をこわすと思ったから。
退職後少しの期間ゆっくりしたかったから(30人中3人)
- 貯金が年収×3くらいあった。また退職したら一旦実家に戻ろうと思っていたので、当面はお金の心配をしなくてよかったから。
- 退職して少しの期間ゆっくりしたかったから。
- 退職したいと思っていたタイミングで発病し休職していたが、思っていたよりも長引いた事と休んでいる間に無理に戻らなくても良いししばらくは何もしたくなかったから。
会社側の問題のため(30人中3人)
- 会社の経営が思わしくなかった上、社長の使い込みが発覚したため。
- 勤務先の店舗撤退につき、決めずに退職しました。
- コロナで自粛が始まった時、まだ売り上げも落ちていなかったが、給料を大きく下げると言われたので。
退職後の転職先探しでも間に合うと思ったから(30人中2人)
- 年齢が30歳ということもあり、同業他社であれば転職可能であると考えたため。
- 人間関係に我慢しつつ仕事をしていたのですが耐えきれなくなったことと再就職はすぐにできるだろうという考えから転職先を決めずに退職しました。
探していたが退職日までに転職先が見つからなかったから(30人中2人)
- 退職日は決まっていましたが、思うような転職先がなく見つける前に退職した。
- 転職活動をして決まりかけていたが急に取りやめになった。
結婚・妊娠がきっかけの退職のため(30人中2人)
- 妊娠を機に、つわりで続けるのが難しくなり辞めた。
- 結婚が決まり、そろそろ違う職種に仕事を変えたいとちょうど思っていたので結婚を機に新しく何かスキルを勉強してから次の仕事を考えたいと思ったので。
家庭の事情での退職のため(30人中2人)
- 年中無休で、しかも夜勤あり。良かれと思って身を粉にして働いた結果、家族と疎遠になり、家庭内の関係が崩壊。挙げ句の果てに妻から離婚を切り出されたことをキッカケに、「このままでは大好きな家族を失ってしまう」と思い、転職を決意しました。
- 家庭の事情で遠方で働いていましたが、実家の近くへ帰ることになったため。
精神的に転職先を決める余裕がなかったから(30人中2人)
- 当時の勤務先での人間関係の悪化により、新しい仕事見つけてから退職するまで精神的にもたなかったためです。
- 精神的に参ってしまい、転職先を決める余裕がなかった。
30代で次を決めずに退職して後悔はあるか|アンケート2
30代で次を決めずに退職して後悔しているのか、アンケート結果は以下のようになりました。
【質問:次を決めずに退職して後悔していますか】
- 後悔している…7人
- 後悔していない…23人
後悔している理由
「次を決めずに退職して後悔している」と答えた7人の具体的な回答内容を3種類に分け、ご紹介します。
退職後の金銭的な問題(7人中4人)
- 再就職先が決まるまで生活に不安があったためです。
- 人事異動なども考慮して、収入面のことを考えるともう少し我慢していてもよかったと後悔しました。
- 実際に自宅近くで転職活動すると給与が低いし、無職期間が長くなると家計を圧迫して不安でした。
- 転職活動に難儀して、無職(無収入)の時期が1年ほどあったためです。
転職先がなかなか見つからなかったから(7人中2人)
- 体調不良だったので仕方ない面もありますが、その後なかなか仕事を見つけられていないため。
- すぐに仕事が見つからなかったのがとても困りました。
保育園に入りづらくなったから(7人中1人)
- 保育園に入れたいけど、求職中だとなかなか入れないから。
後悔していない理由
「次を決めずに退職して後悔していない」と答えた23人の具体的な回答内容を6種類に分け、ご紹介します。
退職後でも転職活動がうまくいったから(23人中8人)
- 幸運な事に退職後1ヶ月ほどで新しい仕事が見つかったためです。
- 転職活動は困難を極めると想像していたが、結構あっさりと新しい職場が決まった。
一時的に収入は絶たれたけど、自分に合う会社が見つかったので。 - その後すぐに活動をして違う会社に転職できたから。
- ある程度の貯金があり、その後、大手の同業他社へ転職できたため。
- 完全朝型人間で、会社の風土(夜に重要な会議や飲み会がある、夜の方がなぜか皆元気など)があわないと感じていたこともあり、スムーズに在宅での仕事探しに移行できたから。
- 資格を持っていたのでまたすぐに働けると思ったから。
- 介護関係のため、働き口は沢山あったからです。
療養に専念できたから(23人中5人)
- 体調を整えなければ同じことの繰り返しになるから。
- 療養期間を設けたかったため、その期間が取れてよかった。
- 退職後は、体調優先の生活が優先だったこと。持病は感知するものではないので、案に次の仕事は決められなかったので。
- すぐに、働けるような身体ではなかったからです。
- まず治療を優先し、体調が戻ってから再度働こうと思ったためです。
退職せずにいたら悲惨だったから(23人中5人)
- 退職を決めて直後にいろいろと会社で事件が起こったため巻き込まれなかったから。
- 元々ブラックな会社な上、家族経営で馬鹿みたいな親子喧嘩を聞かされうんざりしていたから。いいタイミングでした。
- 何年も辞めたかったから辞めて本当に良かった。メニエール病だったが、あのまま続けていたら再発を繰り返して聴力に障害がなかったかもしれない。
- あのまま働き続けたら、体を壊してしまう、と恐怖感しかありません。辞めて良かったです。
- 出社すること自体が非常にストレスだったため解放された感じがしたため。
落ち着いて今後を考える時間ができたから(23人中4人)
- 引越し等があり、忙しかったため一度辞めてから転職先を決めようと思ったため。
- 前職が飲食店だったのでなんのスキルもなく職種を変えられないと思ったのでとりあえず辞めて仕事について考える時間が出来たので後悔はありませんでした。
- 新しい世界を見れて、落ち着いて決められるからです。
- ゆっくりすることができて自分を見つめ直す時間ができたから。
スキルアップのための時間ができたから(23人中1人)
- 専門的な職種に就いていたため、他業種へ転職するにはスキル不足を感じていたことから、転職前に職業訓練でスキルアップしたいと考えていたので後悔していません。
次を決めずに退職しようか悩んでいる30代へ一番伝えたいこと|アンケート3
限界の場合はすぐに辞めた方が良い(30人中7人)
- 精神的に限界ギリギリの状態まで現在の職場に残るより、精神状態に少しでも余裕があるうちに退職した方が、転職活動への意欲も消えないし、落ち着いて転職先探しに集中できるはずです。焦りは禁物です。
- 会社に行くのが嫌、とにかく辞めたいと思っているなら辞めた方が良いです。日に日に精神的にキツかったり、体調が良くないならその職場、仕事からは離れて一旦休むのが一番。周りを見た時に、嫌でも何か仕事をしなければいけないと思うかもしれませんが、嫌々探しても見つからないから、環境の悪いところしか見つからないと思います。とにかく、嫌な所からは離れるのが一番。自分でどうにかしよう、どうにかなってきたという人なら大丈夫。どうしようと思っている人は、何も決まっていなくても今の場所から離れるという行動をするだけで、気持ちが変わると思います。
- 精神的に辛い状況であれば、次が決まってなくても退職した方が良いと思う。
- もし私のように、体調不良で退職を悩んでいる人は、辞めた後のことで、不安なことはたくさんあると思います。ただこれからも収入を得るためには身体が第一なので、長い目でみて退職して、身体を休めることや、自分の身体に合った働き方を見つけるのも大事だと思います。
- なるべくなら転職先は決めた方が良いけれど、体調が、すぐれない場合は、まず身体を休めてほしいと思います。
- 病気以外にも、人間関係が悪いなど、自分にとってどうしても耐えられない状況なら、転職先がみつかる前に退職してもいいと思います。無理して続けると、体調が良くなるのに時間がかかってしまいます。
- 基本的には次の仕事が見つかってから辞める事を推奨します。ただ、私のように精神的に限界と感じたなら決まっていなくても辞める事も選択肢としてはありだと思います。我慢しすぎると鬱などになり長期就業不可になってしまいます。
無理に転職先を決めずに辞めても大丈夫(30人中6人)
- 経験があれば期間が空いていても転職できると思います。また、資格も強みだと思いますので自分に合った職場が見つかるまでじっくり転職活動をしたらいいと思います。
- もし貯金がそこそこあり次の職種を変えたいのなら転職先を決めずに何か次の仕事に繋がるスキルを習得する為に勉強したりする時間が絶対に必要だと思うので無理に決めてから辞めなくてもいいと思います。
- 退職しても失業保険等で一時的には生活はできす。また、仕事を選ばなければいくらでも就職先はある。
- しばらくは失業保険がありますし、なんとかなります!貯金が全くない方は、最低でも3ヶ月分の生活費を貯めてから辞めましょう!
- 無理に転職先を決めることなく退職しても自分が納得してれば問題はありません。恐れずに踏み出してください。
- ブランクがあっても理由があれば問題ない。
辞める前に転職先を見つけるべき(30人中4人)
- 転職先が決まってから退職をしても遅くないと思います。
- 仕事を見つけてから辞めたほうがいいと思います。簡単に仕事は見つからないです。
- 無職期間の不安などを考えると再就職先を決めておいた方が後悔はないと思います。
- 焦って退職するよりも、次の就職先を見つけてから退職することをお勧めします。
退職後の計画を立てておくこと(30人中3人)
- 退職後にどう言う生活をするかのイメージはしておくべきです。
- どんな理由で退職を考えるにせよ、次の収入源の計画や見込みを立てたうえで行動したほうがよいとおもいます。
- 転職先や転職先を探しているエリアの事をちゃんと調べて、貯金もある程度してから辞めた方がいいと思います。
案外仕事はみつかる(30人中3人)
- 仕事は好き嫌いで選んでしまうのは当たり前です。何も悪いことではありません。でも、仕事を選り好みで選ばなければ、結構簡単に仕事は見つかります。
- 辞めたいならやめても結構何とかなるものです。ただお金は大事なので日頃から貯金しておきましょう。
- 職種にもよりますが、選ばなければ次はあります。
もう一度よく考えてから退職すべき(30人中2人)
- 自己都合などは考えた方が良いと感じます。会社都合でしたらチャンスと考えて良いと、自分は思います。
- もう一度、じっくり考えてから咄嗟に辞めずに考えた方がいい。
明確な理由があるなら退職した方が良い(30人中2人)
- 明確に理由があるのなら、躊躇わずに退職した方が結果的に良い方向に向かうと思う。
- 自分の労働を評価されないのはとても辛いと思います。今より良い未来を築く為に転職する勇気を持ってほしいです。
金銭的余裕があるなら、のんびり過ごすのもアリ(30人中1人)
- ある程度の蓄えがあれば、退職後はのんびりと過ごしてから、再度仕事を始めることをおすすめします。
その他(30人中2人)
- 人の目は気にせず、休職期間は最大限使ってもいいと思います。
- 少しずつ自分のできることからはじめて下さい。
結論:30代で次を決めずに退職しても、案外なんとかなることも多い
いかがでしたでしょうか。30代で次を決めずに退職しても大丈夫、案外なんとかなるといった意見が、意外にも多かったですね。
できれば普段から貯金などをしておいた方が良さそうですが、失業保険もあるので、次の転職先が決まるまで3カ月程度は猶予があると考えてよさそうです。少なくとも心身の状態が限界ということでしたら、退職しても後悔することは少ないと言えそうです。
以上、30代で次を決めずに退職した30人へのアンケートでした。
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執筆者-MINTAI(ミンタイ)斎藤