この記事は、次を決めずに退職した人の後悔・伝えたいことに関する記事となります。
目次
40代で次を決めずに退職した30人は後悔してる?退職してよかった?
今回、次の転職先を決めずに退職した40代の方30人を対象に、アンケートを実施しました。
この記事では下記について、ご紹介しています。
この記事の内容
次の転職先を決めずに退職した40代の30人が、
- 40代で次の転職先を決めずに退職した理由
- 40代で次の転職先を決めずに退職して後悔しているか、退職してよかったか、またその理由
- 退職を悩んでいる40代へ一番伝えたいこと
斎藤
40代で「今すぐにでも退職したい」という方に向けて、アンケート結果をご紹介します。
アンケート概要

斎藤
今回の記事を作成するにあたって、下記の通り、アンケートを実施いたしました。
質問内容
- 40代で次の転職先を決めずに退職した理由を教えてください。
- 40代で次を決めずに退職して後悔はありますか。退職してよかったですか?また、その理由を教えてください。
- 次の転職先を決めずに退職しようか悩んでいる40代へ一番伝えたいことを教えてください。
アンケート方法
- 調査対象:40代で転職先を決めずに正社員を退職した経験のある方30名
- 調査地域:全国
- 調査期間:2021年9月27日~2021年10月4日
- 調査方法:インターネット調査
40代で次を決めずに退職した理由
まずは、40代で次を決めずに退職した理由について、30人の回答を9種類に分け、多い順にご紹介します。

斎藤
今回アンケートにお答えいただいた30人は、なぜ、40代で次の転職先を決めないまま仕事を辞めてしまったのでしょうか?
転職先を決めずに辞めた理由
- 転職先を探す前に心身の限界が来てしまった(30人中5人)
- 人間関係などの理由から一刻も早く退職したかった(30人中5人)
- 体調不良による退職のため(30人中3人)
- 退職後少しの期間ゆっくりしたかった(30人中3人)
- 仕事をしながら就活する余裕がなかった(30人中3人)
- 探していたが退職までに転職先が見つからなかった(30人中3人)
- 金銭的に余裕があり、すぐに決める必要がなかった(30人中2人)
- 勢いで退職してしまった(30人中2人)
- その他(30人中4人)

斎藤
具体的な内容について、以下で見ていきましょう。
転職先を探す前に心身の限界が来てしまった(30人中5人)
- あまりに仕事が辛く、今すぐに会社を辞めたいと思ったので。
- 転職したいなとは思っていたが、その前に心身の限界が先に来てしまったため
- 次決める前にどうしても辞めたくなったため。
- とにかく1日でも早く辞めたかった為、決める余裕がなかった。
- 残業が続き、身体的にも精神的にもきつく、逃げ出すように辞めてしまいました。
人間関係などの理由から一刻も早く退職したかった(30人中5人)
- いじめが蔓延しており、心身の不調をきたしたので決める間もなく退職を決めた
- 妻と同じ職場で、この度離婚する事になり、お互い顔も見たくない状況になり退職する事になりました。妻は会社の役員で自分が身を引く事になり後先考えずに退職する事になりました。
- カッとなって上司とケンカをして退職したため、そもそも、退職するつもりではなかったから。
- 上司との関係性が非常に悪く我慢の限界に達した為。
- 職場での人間関係のストレスにより退職をきめました。転職先は見つかると思ったからきめずに退職しました。
体調不良による退職のため(30人中3人)
- 体調を壊してしまって転職先を決める余裕がなかったため。
- 腰を患い座るのも立つのも困難になってしまって働く事が出来なくなった為
- それまでにも業務内容によって体調不良などが起こっており、この先も同様の職種を続けるのが辛くなってきた。また勤めていた会社が同時期に存続の危機になってきたこともあって、体調と今後のやりたいことを考える期間を設けようと転職先を考えずに退職した。
退職後少しの期間ゆっくりしたかった(30人中3人)
- 少し自分の時間が欲しかったのとやりたいことがあった為。
- 同じ業界のツテで転職するものかと思っていたので、今までの過労を癒す意味で無職期間もあっていいかなと思っていた。
- 仕事をするのに疲れていたので次の仕事先を探さなかった。
仕事をしながら就活する余裕がなかった(30人中3人)
- 転職先を見つけてから退職しようと思っていたが、仕事しながら就職活動がなかなか難しく、結局決まらず退職日になってしまった。
- 観光地の土産の卸しの営業をしていたのですが、コロナの影響で観光客が激減して、仕事が減り、給料も激減したから、次の仕事を探す余裕がなかったので、すぐ退職しました。
- コロナ禍で事業が回らなくなり、給与の支給が難しくなったため事業所が畳まれたので。
探していたが退職までに転職先が見つからなかった(30人中3人)
- 会社の規則上、転職先を決める時間がないままに退職したから。
- 自分には持っている資格が無く転職先を決めることが出来なかった。
- 仕事先が決まりかけていたもののコロナで採用が取り消しになったから
金銭的に余裕があり、すぐに決める必要がなかった(30人中2人)
- 前職に20年以上いたので失業保険がかなりの期間もらえました。なのでその間に就職活動すればいいと考えていました
- 少し金銭的に余裕があったので担当していた仕事の切れ目でもあり職場への迷惑も少ないと思い退職しました。
勢いで退職してしまった(30人中2人)
- 折り合いの悪い同僚に根も歯もない噂を流されて感情的になり退職せざるを得ない環境になったため。
- 理不尽な事で部長クラスの方に呼び出され、こちらの意見も聞かずに一方的に悪者と決めつけられたのでそのまま退職したため。
その他(30人中4人)
- 親の介護の生活イメージがつかなかったので、様子を見てできる仕事を探そうと考えていた。
- 退職は転居に伴うもので、時期は半年以上前に決めていた。場所が違うため、それに合わせての就活というのが難しかった。また、一度退職してもすぐに決まるだろう、転居してからゆっくり次を探そう、と思っていた部分もある。
- 親の介護のために自宅で作業できるフリーランスへの転向を目指して退職しました。
- 一度、勉強をしてから、別の職種の仕事についてみたいと考えたため。
次を決めずに退職した40代の後悔
続いて、40代で次を決めずに退職した人たちは、後悔しているのか、ご紹介します。
アンケート結果は以下のようになりました。
アンケート結果
【質問:40代で、次の転職先を決めずに退職して後悔していますか?】
- 後悔している:12人
- 後悔していない:18人

斎藤
やはり、他の年代に比べると、「後悔している」と回答した方の割合は高いようです。ただ、「後悔していない」と回答している方の方が数としては多いですね。
後悔している理由
「次を決めずに退職して後悔している」理由について見ていきます。結果は下記のようになりました。
後悔している理由
- 就活で苦労した・収入が減った(12人中10人)
- その他(12人中2人)

斎藤
具体的な回答内容を以下でご紹介します。
就活で苦労した・収入が減った(12人中10人)
- やはり就職活動には苦労したし、収入減の現職に就かざるを得なかったため。
- 40代を過ぎると正社員と言うのは厳しいですね。やはり正社員は若い人でないと無理でしょうね
- 現在も、正社員として仕事を見つけることができず生活に困窮しているから。
- 自分が働きやすく所得も大きくなる職を失ってしまった。
- 仕事が決まらないまま退職し、無職になってからの転職活動は精神的に経済的に負担が大きい。
- コロナ禍もかぶってしまい、いざ仕事を再開したい、と思った時には再就職が厳しかった。
- 急に退職してもすぐに雇ってくれる企業がなかったため。
- 今までと同じ給料を貰えるような仕事が、僕の住んでいる田舎だとなかなか職種がないので、大幅に給料が下がってしまう為、バイトを掛け持ちでもしないと生活していけない為。
- 就職でも結婚でも、一番初めが良いのは定説、それに逆らったことをしたから。
- 退職後なかなか転職先が決まらず、収入が無かったので。

斎藤
転職先を決めておかなければ、退職後の転職活動や金銭面で苦労する可能性が高くなってしまいます。できれば転職先を決めておくか、よく考えて判断しましょう。
その他(12人中2人)
- そのうち仕事を…と考えているうちに時間が経ち、やりたいことから遠ざかってしまった。
- 公的な税金や保険のケアを自身で行わないといけないから。
後悔していない理由
「次を決めずに退職して後悔していない」と答えた18人の、後悔していない理由の内訳は下記のようになりました。
後悔していない理由
- 就活で苦労しなかった・落ち着いて次の仕事を探せた(18人中7人)
- 勉強する時間やゆっくりする時間ができた(18人中7人)
- その他(18人中4人)

斎藤
以下で、具体的な回答内容をご紹介します。
就活で苦労しなかった・落ち着いて次の仕事を探せた(18人中7人)
- 見つけようと思えば、意外と仕事はあるので後悔はしていないですし、そのモヤモヤした気持ちのまま仕事をする事の方がいずれ体調不良を起こしたり事故にもつながっていたかもしれませんので全く後悔はないです。
- いちばん大きかったのは金銭的に余裕があったのと失業保険もあったので落ち着いて仕事を探せました。
- その後すぐに転職活動をして違う会社に転職できたから
- 専門的な国家資格と民間資格をもっており、待遇等変わらず転職できたからです。
- 転職先は何社か候補はあったため、退職してからゆっくりと決めたいと思っていたため。
- 新しい職場は、とても居心地が良く、むしろあのタイミングで、辞めたおかげで見つける事が出来たから。
- DTPデザイン業務で手に職はあったので派遣社員としてすぐ仕事には就けました。

斎藤
資格等を持っている方は、転職活動もあまり苦労せず、落ち着いて仕事を探せてよかったという声も多くありました。
勉強する時間やゆっくりする時間ができた(18人中7人)
- 次を探すのが大変だったが、先に探しておくこともできなかったので。ゆっくりする時間も持てたのでそれほど悪くはなかった。
- 現在、勉強していることで、新しい知識を得ることができていると思うので。
- 職場の人間関係に疲れていたので、当分、仕事をしようという気力がなかったから
- 自分の身体と生き方、そしてこれまでやってきた仕事のマイナス面を考えることができたのが良かった。また両親の体調不良などがタイミング的に重なったこともあり、そのままどこかに転職していたら結局会社に迷惑をかけることになっていた。
- 暫く療養して落ち着いた。私が辞めた後も環境は変わらなかったらしい。
- 理不尽な説教よりのがれられストレスが無くなったから。
- おそらくあの精神状態で転職活動をしても、冷静な判断ができずに合わない職業についてしまいかねないと思ったから。
その他(18人中4人)
- 目標はあったので、がんばることができました。
- 多くの人がコロナの影響で仕事を探していたので、早めに動けて良かったからです。
- 転職をしたかったけど座る立つことすら出来なかったので、どの道見つからなかったと思うからです
- 就業を続けたとしても給与が支払われるかわからなかったので。
次を決めずに退職しようか悩んでいる40代が伝えたいこと
40代で次を決めずに退職しようか悩んでいる方へ一番伝えたいことを、回答を7種類に分け、ご紹介します。
一番伝えたいこと
- 転職先を探しておくべき(30人中11人)
- 退職のメリット・デメリットをよく考えよう(30人中6人)
- まずは心身の健康が第一(30人中4人)
- 自分の目標を決め、やりたいことにチャレンジすべき(30人中4人)
- 退職後の計画を立てておこう(30人中2人)
- 勢いで辞めるべきではない(30人中2人)
- 資格を取ると良い(30人中1人)

斎藤
具体的な内容を、以下でご紹介します。
転職先を探しておくべき(30人中11人)
- 40歳を過ぎて退職する方は、絶対に次を決めて辞めるのが一番です。失業保険を取ろうという考え方は若い内だけの考えだと思います。もしも失業保険を取るのであれば次の就職先はパートしかないという覚悟が必要です。
- 自分に合って働きやすい場所か転職先をちゃんと調べましょう。
- 仕事が決まってから退職した方が、気持ちの切り替えや給与面の安心感が確実にあります。勇み足は禁物です。無職で仕事を探す状況は、とても不安で焦りしかない日々です。
- できれば半年前くらいから転職先の候補を決めておくべきです。
- アルバイトでも良いので、次の仕事を決めてから退職するべきです。
- 経済的に余裕があるなら落ち着いて、次の仕事を決めてから退職をした方が良いと思います。
- 仕事の出来る健康な体なら絶対、次に職にありつけるかわからないので転職先を決めてから退職するべきだと思います。
- 日々の業務で忙しいかもしれないが、いつでも職を探せるようにしておく、もしくは探しておく事が大切だと思います。
- 場所や状況によるが、決められる環境であれば、先に決めておく方が安心だと思う。
- その後も働きたいと思っている人は転職先を見つけてからのほうがいいと思います。
- 本来であれば次の仕事が決まったから退職するのがベストだと思います。

斎藤
やはり転職先を先に探しておくべきという声が最も多かったです。40代での転職先はなかなか見つからないことも多いので、ある程度目星をつけておくべきでしょう。
退職のメリット・デメリットをよく考えよう(30人中6人)
- 就職活動や減収を覚悟してでも今の会社を辞めたいというなら止めません。自身の人生ですから。
- 今は今しかないので思い立ったが吉日ですが、この年齢でこの社会情勢で転職はそう簡単ではありません。それをふまえたうえでの退職を。
- 40代になるとある程度の個人の経験値や実績がないと年収アップやスキルアップには繋がらないと思うので、新規事業でお探しなら、もう一度今いる企業の価値を考えてみて転職を考えた方がいいと思います。職探しの無職期間中は辛いですし、その期間中自身の市場価値は下がっていきますので。
- 自分の場合も三度目ぐらいの転職だったのですが自分に合う仕事と現在の仕事を辞めれるタイミングが合うことが少ないと思いますので、辞める場合も自分に金銭面でも精神面でも負担が少ない方がいいと思います。現在の職場に負担が大きい場合は公的支援なども考慮して辞める事も大事だと思います。
- 今の職場でいいのか、自分にとってのメリットデメリットを量りにかけて選んだほうが良い。
- 辞めるのも勇気、残るのも勇気。残っても、辞めても、自分の決断に自信を持ってください。

斎藤
すぐに転職先が見つからないこともあるので、勢いで退職するのではなく、慎重に判断しましょう。
まずは心身の健康が第一(30人中4人)
- 正社員であれば失業給付を受けて当座をしのげるので、身の安全を大切にしてほしい
- できることなら転職先を決めて退職した方が良いと思いますが、自分の体が一番大切なので、無理のない範囲で転職活動をしてほしいと思います。
- 今後の事が気になってなかなか退職に踏み切れないでしょうが、何とかなるものです。頑張ることは素晴らしい事ですが頑張りすぎないように気を付けてください。
- 何かしらの受け入れ先は必ずあります。我慢し続けて崩壊すよりは離脱するのもありかと思います。
自分の目標を決め、やりたいことにチャレンジすべき(30人中4人)
- 目的と、目標を決めていればなにかしらやることはあるので不安になる暇はないとおもいます。
- 自分がやってみたいことがあったらチャレンジしてみた方が後悔しなくて良いと思います。
- 退職理由が体調やストレス、現状の職種への疑問などであれば、あえて決めないということも選択肢の一つとして有りです。無理をするより、今後の選択肢が増える分プラスにつながる可能性が高くなると考えましょう。
- どんな仕事でもやる気さえあれば出来ると思うので、自分がやりたい事やチャレンジしてみたい事等ゆっくりと考えてからでも遅くはないと思います。
退職後の計画を立てておこう(30人中2人)
- 退職する時は、きちんとその後の生活の事まで考えてから退職しないと、後々後悔する事が多々あります。
- 生活に余裕がなくなってからでは身動きが取れなくなる可能性が。自身の生活、先(老後)の事をしっかり考えて決断を。
勢いで辞めるべきではない(30人中2人)
- 何か目的などがあって辞めるのならばいいが、勢いや会社が不満なといった理由で辞めるのは踏みとどまって先のことを少し考えてからでも遅くない。有給や休職ができるならそっちを選択して少し考えてからやめても遅くない
- もし、他人が転職先を決めずに退職しようか悩んでいたら、どうする?反対するでしょ、例外は無い、自身のことなら尚更だよ。
資格を取ると良い(30人中1人)
- ハローワークなどを使って資格を取っても良いと思う。
結論|40代で次を決めずに退職は要注意!退職後のことを考えておこう
40代で次を決めずに退職することには、転職先がなかなか見つからないことも多く、とてもリスクが大きいです。
自身の目標が明確に定まっている場合を除いては、転職先の目星をつけておくべきです。
以上、40代で次を決めずに退職した30人へのアンケートでした。
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執筆者-ミンタイ|みんなの退職 斎藤