この記事は、次を決めずに退職した人の後悔・伝えたいことに関する記事となります。
目次
【悲惨】30人に聞く、次の転職先を決めずに退職した50代の後悔と伝えたいこと
今回、次の転職先を決めずに退職した50代の方30人を対象に、アンケートを実施しました。アンケート内容は次の3点です。
- 50代で次の転職先を決めずに退職した理由
- 50代で次の転職先を決めずに退職して、後悔はなかったか、またその理由
- 退職を悩んでいる50代へ一番伝えたいこと
「今すぐにでも仕事を辞めたい」という50代の方に向けて、アンケート結果をご紹介します。
斎藤
現在、退職を悩んでいる50代の方は、是非今回のアンケート結果をご参考に、今後の進退についてご検討いただければと思います。
アンケート概要
質問内容
- 50代で次の転職先を決めずに退職した理由を教えてください。
- 50代で次を決めずに退職して後悔はありますか。また、その理由を教えてください。
- 次を決めずに退職しようか悩んでいる50代へ一番伝えたいことを教えてください。
アンケートの実施方法
- 調査対象:50代で転職先を決めずに正社員を退職した経験のある方30名
- 調査地域:全国
- 調査期間:2021年9月30日~2021年10月5日
- 調査方法:インターネット調査
50代で次を決めずに退職した理由
まずは、50代で次を決めずに退職した理由について、30人の回答を10種類に分け、多い順にご紹介します。

斎藤
今回アンケートにお答えいただいた皆さんは、なぜ、50代という年齢で、次の転職先を決めないまま仕事を辞めてしまったのでしょうか?
会社側の都合 (30人中7人)
- 突然会社が倒産したため、転職先を決める前に無職になってしまいました。
- 退職勧告を受けたから、失業給付を受給しながら転職活動しようと思いました。
- 業績不振で先行き不透明。船が沈み切る前に逃げました。
- 会社の破産です。次をきめる余裕などありませんでした。
- 営業所閉鎖ということで会社都合だったため。
- 前職の後任が決まらず退職日がなかなか決まらなかったから
- 契約社員からの正社員登用でしたが会社の業績悪化で解雇され退職に至りました。突然でしたので転職先とか全く考えておりませんでした。

斎藤
確かに、会社の倒産などの会社都合では、転職活動をする間もなく辞めざるを得ませんよね。
家庭の事情 (30人中5人)
- 持病があって、そのことについての健康上の不安と、親が認知症を抱えていて、介護の必要に迫られていたので、まず辞めることが優先になってしまいました。
- 親が倒れたため突然の離職となりました。実家が仕事先から離れていたためです。
- 親の介護と、自分の、病気が、見つかったためやむを得ず
- 家庭の事情で急遽退職したため、仕事はできませんでした
- コロナ禍の影響です。家族が重い心臓病を患っており、職場でのコロナウィルス感染のリスク回避する為止むを得ず離職しました。コロナ終息するまで外に働きには行けません。

斎藤
親の介護等、こちらも転職先を決める余裕もなく辞めてしまうには仕方のない理由です。
人間関係などの理由から一刻も早く退職したかった(30人中5人)
- 兎に角職場の雰囲気・社員の方と馴染めませんでした。
- 転勤先での人間関係(上司との折り合い)が悪く、精神的に追い込まれてしまい一刻も早く退職したく、転職先を決めずに退職した。
- 勤めていた会社の上司が変わりパワハラを受け悩んでいたのですが、何度人事部に部署を変えてくれと頼んでも変えてくれず、会社に対し不信感を持ち急遽退職を決めたからです。
- 上司からパワハラを受けて、精神的な苦痛を感じたのですぐに辞めました。
- 入社当初の仕事内容とはまるで違う仕事をさせられる様になり、これができないようなら辞めてもらわないといけないなどと言われるようになり、耐えられなくなり辞めました。(技術職から事務会計)

斎藤
人間関係などの理由で、どうしても耐えられなくなってしまったという理由です。精神疾患等を患い、復帰が困難になるくらいでしたら、辞めた方が賢明と言えそうです。
再就職の予定がなかった(30人中2人)
- 預金の切り崩しと資産運用で生活していこうと思っていたから
- 副業から個人事業主として独立するシナリオがあったから。
探していたが退職までに転職先が見つからなかった(30人中2人)
- 決めたかったのはやまやまですが、求人先の条件が自分の希望とはあわずに退職日になってしまった為。
- 20代や30代のように転職先が容易ではなかったからです。
退職後少しの期間ゆっくりしたかった(30人中2人)
- 悩んだのですが、とりあえず辞めて、ゆっくりしたかったので。
- とりあえず数ヶ月はブラブラと遊んで、その後で仕事を探そうと思っていたため。
急遽退職を決めた(30人中2人)
- 前々から辞めようとは考えていたのですが、突発的に辞めてしまったため。
- 痛めていた腕が悪化し、急遽、退職を決めたため、転職先を決める余裕がなかった。
資格取得のため(30人中1人)
- 退職後、資格を取るために学校に行って、その後に職を得ようと考えていた。
仕事をしながら就活する余裕がなかった(30人中1人)
- 退社最後まで仕事がいってぱいで就活する余裕がなかった。
その他 (30人中3人)
- 特にやりたい仕事を思いつかず、しかし、このまま迷っていては何も変わらないと思ったので、「なんとかなるさ」という気持ちで、とりあえず退職した。
- 病気による休職で回復・復職見込みであった為。
- 身体障がい者で身体的に大変で休養が必要と感じた。
次を決めずに退職した50代の後悔
続いて、50代で次を決めずに退職した人たちは、後悔しているのか、ご紹介します。
アンケート結果は以下のようになりました。
アンケート結果
【質問:50代で、次の転職先を決めずに退職して後悔していますか?】
- 後悔している:12人
- 後悔していない:18人

斎藤
やはり、他の年代に比べると、「後悔している」と回答した方の割合は高いようです。ただ、「後悔していない」と回答している方の方が数としては多いですね。
後悔している理由
「次を決めずに退職して後悔している」と答えた12人の具体的な回答内容3種類に分け、ご紹介します。

斎藤
なぜ後悔しているのか、理由を見ていきます。
再就職が困難(30人中7人)
- 年齢的に転職先が決まるとは言えないからです。
- 50代ともなるといくら経験豊富でもコネがなければなかなか雇ってもらえません。
- 50すぎで、簡単に仕事がみつかるわけがありません。
- 退職してもうすぐ半年ですが再就職先が未だに決まってないから。
- まさか復職ができないとは考えていなかった。
- 多少の条件は妥協するべきだったのかも知れないと後悔しています。
- 年齢制限とコロナ禍もあって、正社員はもちろん、アルバイトですら見つからないでいるため。

斎藤
50代での再就職がとても難しいという声が多数あります。 やはり慎重に、転職先を探してから退職に踏み切ったほうが良さそうです。
退職後の金銭的な問題(30人中4人)
- 突然無職になったので仕方ない点がありますが、無職の期間が長くなると生活が不安になるからです。
- わずかながらの退職金を糧に生計を営んできましたが、次第にお金が底をつき、苦労の連続だったからです。
- 金銭的に苦しくなり、ちゃんと次の職を決めてから辞めれば良かったと後悔しています。
- 痛めた腕の治療に通院代がかかるため。

斎藤
次の職が決まっていないと、ある程度の貯蓄がないと、次第に金銭的にも厳しくなってきてしまいます。
その他(30人中1人)
- ある程度、長くやってきた好きな仕事だったので、ひょっとしたら休職も、有り得たかもしれないが、悩む時間が無かった。
後悔していない理由
続いて、「次を決めずに退職して後悔していない」と答えた18人の具体的な回答内容を5種類に分け、ご紹介します。

斎藤
なぜ「後悔していない」のかについて、具体的な理由を見ていきます。
ストレスから解放された(30人中7人)
- いやな環境で仕事をすると精神的におかしくなります。仕事のパフォーマンスも落ちます。
- 精神的に追い詰められていた状況で、鬱の病状も出始めていたので、退職して正解でした。
- とにかく勤めていた会社を辞めたかったので、会社から解放されてストレスが無くなったので後悔はしていません。
- 仕事を続けていたら病んでいたと思うので。
- 丁度退職するか悩んでいた時に、あさひ出版から出ている「死ぬくらいなら会社辞めれば」という本を見てこのまま精神的に病気になるか、死んでしまうのなら思い切って会社を辞めて、改めて自分のやりたい仕事をした方が幸せだと思い会社を辞め、実際に精神的にも肉体的に健康的になり、正直金銭的には前職より低くなりましたが、自分にあった仕事がみつかり本当に辞めて良かったと思っています。
- この先、仕事関係のストレスから解放されると思うと嬉しいから。
- 体の疲れもたまっていたし、眠りが浅い日が続いていたのでもう限界かと思いました。

斎藤
精神的に追い詰められている状況では、50代でも、転職先を決めずに会社を辞めるという選択をして後悔することは少なそうです。
退職以外の選択肢がなく仕方なかった(30人中4人)
- 退職以外選択肢がありませんでしたので、コロナ禍と年齢的なこともあり、不安だらけでなすすべがない退職だと思います。
- 自分の場合は、もう環境が辞めざるを得ない状況になっていたので、しょうがなかったと思っています。
- 家庭の事情で仕事は出来なくなったことと、年齢的に限界でもあった為
- 体がもたず、やむを得なかったため。
新しいことにチャレンジできた(30人中3人)
- 現在、少しだが在宅ワークをしている。自分のペースでできているので、それなりに満足している。退職時に転職のことばかり考えていたら、たぶん無理やり仕事をしていたと思うが、今は精神的にも楽なので、有難いと思っている。
- 副業で成功していたので、後悔する理由が見つからない。
- 新しいことを始めて、それで業にできたらよいと思っていた。
失業保険があった(30人中1人)
- 退職日までゆっくりしたペースで転職活動はしていたが、決まらなかったということと、また長年働いていたので、失業保険の方が再就職して低い賃金より高額であると判断したため。
その他(30人中3人)
- 待遇が悪く、また運営状態も良くなかので見切りをつけるタイミングだったからです
- 収入がなくなり経済的に非常に苦しい状況ですが、人命第一と思うので後悔はしていません。
- つぶしがきかない職であり、また、同じような仕事はしたくなかった。
次を決めずに退職しようか悩んでいる50代へ伝えたいこと
50代で次を決めずに退職しようか悩んでいる方へ一番伝えたいことを、回答を7種類に分け、ご紹介します。

斎藤
50代で次の転職先を決めずに退職した人が、同じように悩んでいる50代に一番伝えたいことは何でしょうか?
辞める前に転職先を探しておくこと(30人中10人)
- 在職中に転職サイトや派遣会社に登録した方が良いです。
- 転職先が決まってから、あるいはめどが立ってから退職しましょう。若いうちはいくらでもやり直しがききますが、50を過ぎると勝手が違います。
- なにがなんでも、次職をみつけてからやめてください。ドン底に落ちます。
- 退職する会社に義理を果たそうとせずに次を決めましょう。
- 仕事をしながら、転職先をさがすのはなかなか難しいかもしれませんが、先の事を考えて、やはり次の仕事先は決めてから退職した方が良いと思います。
- 次の転職先がなかなか決まらないことを想定・覚悟して、じっくり転職先を決めた方が良いと思います。
- 若い人ではないので、再就職先は皆無に等しいです。
- 絶対に次の職を決めてから辞めて下さい。そうしないと生活が苦しくなります、
- どうしようかと悩んでいるうちは、次に行く所が決まるまでは辞めない方が良いと思います。この歳になると現実は厳しいので、辞めざるを得ない状況でなければ後悔すると思います。
- 働く意欲や、金銭的に必要であれば決めておいた方がいいと思います。

斎藤
最も多かったのがやはり、辞める前に次の転職先を探しておいた方がよいという声でした。
転職先が決まっていないor貯蓄がないなら、退職しない方がいい(30人中6人)
- 次の仕事を見付けておくか、ある程度の貯金をしておくかが重要だと思う。
- 目標があるなら、すぐにでも退社すべき。ただし、一年くらいは節約しながら収入がなくても生活できる貯えがほしい。
- 1年以上は働かなくても食べていけるくらいの預金がなければ駄目だと思います。
- 職場の人間関係が一番の理由かと思いますが、メンタルを病むまで無理して働くことはないと思います。ただ、十分な蓄えはやはり必要だと痛感しているのでいつでも辞められる状況を作っておいて損はないと思います。
- 在職時に、可能な限り資産を形成しておけば、安心。
- 転職先を決めなくて直ぐ仕事が見つからなくても当面大丈夫な位、生活資金の貯金をしておくことが一番大切だと思います。

斎藤
こちらも同様に、辞める前に次の転職先を探しておくか、貯蓄が十分にある状態で辞めるべきという声になります。
嫌なら辞めてみてもいい(30人中3人)
- やはり職場環境ってとても大切ですし、いかに良い仕事が出来るかにも作用しますから、自分の遣り甲斐のある職業・職場が最高の幸せですよ。
- 私は転職先を決めないで退職しましたが退職してから2ヵ月後に転職先が見つかりました。私みたいな50代の人間が転職先が見つかったのですから、現在悩んでいる方は弱気にならず退職して新たな道を進んで下さい。退職をしようか考えている時点で既にその会社での仕事に対するモチベーションは無いに等しいと思うので悩んでいる時間が非常に勿体ないです、転職先を見つける前に退職しても必ず新たな転職先は見つかるので大丈夫です!
- とりあえず辞めてみてもいいと思います。ゆっくりした時間の中で何がしたいのか、次はどんな仕事ならやる気になるのかを考えてみるのもいいと思います。

斎藤
このように、なんだかんだで50代でも転職先は見つかるので、なんとかなるという声もありました。
自分の健康が第一(30人中3人)
- もし今の仕事から離れたい、もうイヤだと思っているのなら、いったんリセットするのも大事だと思う。どうしても先のことを考えてしまうので、なかなか踏み切れないと思うが、もし経済的なことも含め家庭または個人の事情が許すのならば、自分の気持ちに素直になることも必要だと思う。
- 辛くなったら、自分を守るためにすぐに逃げ出すのも大切です。
- このまま悩んで精神的な病になってしまったり死んでしまうなら辞めてしまった方が良いです。賃金が安くなっても自分の好きなことで生きた方が絶対幸せですし、意外と何とかなります。

斎藤
精神的に限界ならば、次が決まっていないまま退職するのもやむを得ないかと思われます。
スキルを磨いておくこと(30人中2人)
- 大事なのは、手に職を持つということ。普段からスキルを磨くのが大切。
- 転職用に失業期間中に資格試験を受けるのがお得。ハローワークを通じての研修なら失業手当をもらえる期間が延びる可能性があります。
退職後の生活をイメージしておくこと(30人中2人)
- もちろんすぐに次の仕事が決まれば1番良いとは思いますが、失業保険などあればいつぐらいまでなら生活できるなど計算してから決めた方がいいと思います。
- まわりの人の助けは、どうしても得られないか、辞めてからの自分の事等よく考えて結論を出した方が良いと思います その間、少し休んでも、じっくり考えて結論を出してください。
悩む余裕があるなら残るべき(30人中1人)
- 悩んでいる時間がもったいないです。ただ、今はコロナ禍でもあり転職も厳しいかと思います。よく考え決断は早めがいいかと思います。だらだら悩んでいいられるなら”残る”ことをお勧めします。
その他(30人中3人)
- 休職期間満了も視野にいれておいた方が良いです。
- 退職は急遽することになる場合もあります。もしもの場合に備え人脈づくりを行っておくと、次につながるかもしれません。
- 仕事は何でもしようと思えば転職先を決めてなくても見つかると思いますが、転職前の様な条件を望む場合は残念ながら難しいと思います。
結論|50代での退職は、必ず転職先を探し始めておくべし
50代で次を決めずに退職する場合、次の転職先がなかなか見つからないことも覚悟しなければなりません。
退職以外の選択肢がない場合、または自身の力で生計を立てる自信がある場合を除いては、今の仕事を辞める前に必ず次の転職先を探しておきましょう。

斎藤
以上、50代で次を決めずに退職した30人へのアンケートでした。 この記事が面白かった、為になった方は、SNS等でのシェアを是非お願いいたします。
執筆者-ミンタイ|みんなの退職 斎藤