この記事は、退職理由ランキングに関する記事です。
退職理由ランキングでわかること
そのような悩みを持っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
辞めたいと思った時に、『みんなどんな退職理由で辞めているのだろう』、『上司に伝える退職理由はどうしよう』と、辞める前にすごく悩んでいたことを今でも覚えています。
この記事では、そのような疑問に答えられるように、実際に100人に退職理由を聞き、すべての回答をまとめ、「仕事を辞めた理由ランキング」をつくりました。
ポイント
この記事を読むと、実際の退職者100人が
- 上司に伝えた建前の退職理由
- 本音の退職理由は何か
- どれくらいの人が、嘘の退職理由を伝えたのか
以上のことが分かります。
100人に聞いた!退職理由ランキング【嘘と本音】
仕事を辞めた理由といっても、実際に職場に伝えた退職理由と、本音の退職理由には「ズレ」があるものです。
今回の調査では、本音と建前、それぞれの退職理由を調査しておりますので、ご安心ください。
まずは、実際に職場に伝えた退職理由について見ていきましょう。
退職理由ランキング【建前編】
第1位:「体調不良」(100人中18人)
実際に職場に伝えた退職理由、堂々の第1位は2つあります。
まず1つ目はなんと、「肉体的・精神的な体調不良」でした。中でも鬱などの精神的な体調不良と答えた人は、18人中8名でした。
鬱などの精神疾患によって職場を辞めざるを得ない人が多いことは現代社会の非常に大きな問題ですよね。
また、この記事を読んでいただいている方にも、精神的に現在進行形で精神的に苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
そのような方々が、実際に職場に伝えた具体的な内容としては、「体調不良のため業務が全うできない。」「うつ病が酷く、仕事が以前ほど上手くこなせなくなってしまった。」「ドクターストップがかかった。」といった内容を伝えたようです。
ただし、「体調不良」を理由として退職した18人中8名は、他に本当の退職理由があったにもかかわらず、嘘の理由として、「体調不良」ということにしたようです。
確かに体調不良と伝えた方が、辞めざるを得ない理由としては、上司にも納得してもらいやすいですからね。
本音の対象理由については、後ほどご紹介しますのでご安心ください。
第1位:「ほかにやりたいことが見つかった」(100人中18人)
実際に職場に伝えた退職理由、もう1つの第1位は「他にやりたいことが見つかった」でした。
確かに一番ありそうな理由ですよね。
上司にもポジティブな理由を伝えることができるため、円満退職につながりやすそうです。
実際の伝え方としては、「仕事をしているうちに自分のやりたいことが変わってきた。」「自分の中で別の目標ができ、チャレンジしてみたい。」といったポジティブな内容で伝えた方が多いようです。
ただし、「他にやりたいことが見つかった」という理由を職場に伝えた人のうち、本当に他にやりたいことが見つかったから退職した人は、18人中、6人でした。
3分の2の人は、職場に嘘の退職理由を伝えていたことになります。
こちらについても、後ほど見てきましょう。
第3位:「結婚・妊娠」(100人中12人)
職場に伝えた退職理由、第3位は、「結婚・妊娠」でした。
ちなみに今回調査した100人のうち、39人が男性、61人が女性でした。
61人の女性のうち、12人が「結婚・妊娠」を退職理由として職場に伝えたということになります。
若い女性にとっては、職場に伝える退職理由としては、「結婚・妊娠」が1番伝えやすい理由ですよね。
ちなみに、本当に結婚や妊娠が理由で退職した人は、この12人中5人でした。やはり半分以上の方は、他に本当の理由があったんですね。
第4位:「仕事内容への不満」(100人中11人)
第4位は「仕事内容への不満」です。
具体的に伝えた内容としては、「仕事の内容が自分に向いていない。」「仕事内容にやりがいを感じられない。」「仕事についていけない。」といった内容でした。
こちらについては本音の退職理由をそのまま上司に伝えられた方が多いようです。
ただし、実際の退職理由が「長時間労働」や「人間関係」で、それを伝えずに仕事内容への不満として伝えた方も、11人中5人いらっしゃいました。
第5位:「家庭の事情」(100人中10人)
第5位は「家庭の事情」です。
具体的な内容としては、「夫の転勤辞令のため」「親の仕事の跡継ぎのため」といった理由になります。
第3位の「結婚・妊娠」も合わせると、100人中22人という数になります。
職場にも納得されやすく、引きとめられずに円満退職できそうな理由なので、上司にも伝えやすいですよね。
ちなみに、本当に「家庭の事業」が理由で退職した人は、10人中4人でした。
10人中6名は、家庭の事情で辞めざるを得ないため辞めたというわけではないようです。
本音の理由としては、「残業が多すぎる」「待遇が悪い」「人間関係」といった理由で辞めているようです。
退職理由ランキング【本音編】
さて、ここまでのランキングで、実際に退職した多くの人が、職場には嘘の退職理由を伝えていたことが分かっていただけたと思います。
ここからは、嘘ではない、本音の退職理由を見ていきましょう。
第1位:「人間関係」(100人中27人)
本音の退職理由ランキング、堂々の第1位はやはり「人間関係」でした。
具体的には、上司との人間関係が辞めるきっかけとなった方が多いようです。
職場の自分以外の人間については、働いてみないと分からないから、本当に辛いところですよね。
この記事をまとめている私も、直接の退職のきっかけは直属上司との人間関係でした。
「人間関係」が本音の退職理由だとしても、なかなか職場への退職理由としては伝えづらいですよね。
皆さんどのように職場に退職理由を伝えたのでしょうか。
27人中、職場にも人間関係を退職理由として伝えた人はわずか3人でした。
実際には「他にやりたいことが見つかった」「結婚・妊娠」「家庭の事情」「体調不良」といった理由を職場に伝えている方が殆どでした。
確かに、「人間関係」を退職理由として伝えても、なんだかんだ理由をつけられて、辞めないように説得させられ、円満に辞めることはできなそうですよね。
第2位:「待遇への不満」(100人中14人)
本音の退職理由第2位は、「待遇への不満」でした。
給料が低く、もっと良い条件の会社に転職したいと考えている方が多いようです。
こちらの理由については、退職理由としては当然の理由ですよね。
職場への伝え方としては、「他にやりたいことが見つかった」「他の仕事にチャレンジしてみたい」とポジティブに変換して伝えている方が多かったです。
第3位:「肉体的・精神的な体調不良」(100人中11人)
第3位は「肉体的・精神的な体調不良」となりました。
具体的には「いじめが酷く、鬱になってしまった」「パワハラにより精神的に病んでしまった。」といった方がいらっしゃいました。
第1位の人間関係とも関係があり、明確な区別はできなそうです。
第1位の人間関係を理由とした方の中にも、精神的に病んでしまった方もいることが想定されるため、「人間関係によって精神的に病んでしまい、退職に追い込まれてしまった方」は、実際にはかなり多そうな印象です。
第4位:「仕事内容への不満」(100人中10人)
第4位は「仕事内容への不満」です。
具体的には「事務が自分には向いていなかった」「命にかかわる仕事へのプレッシャーに耐えられなくなった」「やりたかったことができなくなってしまった。」などの理由でした。
第5位:「他にやりたいことが見つかった」(100人中9人)
第5位は「他にやりたいことが見つかった」でした。
働いている内に他にやりたい仕事がみつかり、転職したいという理由です。
こちらの理由については、職場に伝えても当たり障りのない内容のため、実際に職場にも、「他にやりたいことが見つかった」という退職理由を伝えている方が多かったです。
本音と嘘の退職理由ランキング まとめ
今回は実際に仕事を辞めた経験のある100人の方にアンケート調査を行い、この記事を書かせていただきました。
多くの方が嘘の退職理由を職場に伝えていたことがお分かりいただけたかと思います。
こちらの記事には書ききれなかったのですが、100人の方々には、「仕事を辞めてよかったか。それとも後悔しているか。」の調査も併せて行っています。
衝撃のアンケート結果ですので、そちらもぜひご覧ください。
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執筆者 MINTAI(ミンタイ)斎藤